ジョギング

253 ななしの霊体験 **/**/** **:** ID:SV2U6VdGD8

去年の秋頃、帰省したときのこと

護衛の浦島くんがねだるから一緒に散歩してた

秋だから日が暮れてくると結構寒くて

でも昼間のおもい暑さが残ってる感じで

帰ったらお風呂わかそうねーなんて話してたら

遠くからジョギングしてるおじさんが近づいてきた

何かが変だと思ってたらおじさん白黒だったんだよね

フルカラーの街の中、おじさんだけがモノクロ

おばけだ、とちょっと遅れて思った

初めて見たなあ、なんて思って足を止めたら浦島くんも止まった

ぐんぐん近づいてくるおじさん

ランニングに短パン、キャップも被ってた

細身だけど結構足鍛えられててすごかった

でもモノクロ

道の真ん中に立ったままぶつかられるのも嫌だなってことで避けたら

快調に夜の闇へと消えていった

足音はしなかった

こっちのことなんか完全無視で奇妙さの方が勝ったなあ


浦島くんの

「あの人は死んでも健康になりたかったのかな」

って呟きが印象的w





現世であったなんかわらえる霊体験part28





執筆
Kune2





元ネタ

http://wararei.yakumotatu.com/001/021.htm