あの人の服に染み付いたコーヒーの匂いでさえ、愛おしい 

 明石殿、とうつらうつらしていたところに控えめに声が聞こえた。いつもならば無視して眠りに落ちていくところだったが、その声の主が主だったので目を開ける。
「…一期はん」
「起こしてしまいましたか」
「いーえ。まだ寝とった訳でもないですし」
なんかご用ですか、といつもの表情を意識しながら問えば、大したことではないのですが、と上着を差し出された。
 はて。
「今の景趣は秋ですから」
「そうやね?」
「秋は、冷えますから」
「あー…」
秋が冷えることは知識として知っていた。知っていたけれども、そうか。今は紛い物でも人の身を持っているのだ。寒さ暑さの影響も受けよう。
「お気遣いありがとうございます。でも、流石の自分でもひとさまの上着剥ぐ趣味はありませんから」
「…ああ、では、そうではないことにしましょう」
「はい?」
一期一振は笑う。まるで悪戯を思い付いた子供のように。
「私は畑当番ですから」
「はい」
「その間、汚れないように預かっていて欲しいのです」
「えー…」
絶対に今考えたものに決まっている。
「一期はん、そもそも付喪神なんに自分ら風邪とか引くん」
「引きますよ。薬研が風邪を引いた時は驚きましたが」
「ええ、あの薬研はんが」
「意外でしょう」
ですから、と上着を手渡される。
「預かっていてくださいね」
「………はい」
「お願いします」
畑へと向かった背中が見えなくなってから、あー…と再度呟きつつお言葉に甘えて一期一振の上着を羽織る。
 上着からは、明石国行が絶対に飲まないような苦い香りがした。



ゆるふわ @huwaodai

***




劣等アイソレーション 

 立場が似ている、というのならばきっと江雪左文字の方がそうだったのだろう、と明石国行はぼんやりと思う。そもそも明石国行が蛍丸や愛染国俊に対して担っている立ち位置というのは保護者≠ナあって、兄ではないのだ。あの大所帯を支える長兄の立ち位置を担っている彼とは、同じく人間の真似事とは言えどもあまりに違いすぎるのだと、明石国行にだって分かっていた。
 分かっていたけれども、彼から目を離せないままでいる。参考にすべきなのかもしれない、と曖昧な言い訳を続けながら、自らよりも小さな身体を割り当てられた彼らが優しく見守るのに任せている。
「あーあ」
出て来るのは苦笑いばかりだ。
 「こんなん、まるで人間みたいやないですか」



空色 @sora_odai

***




なんてことはないはなし。 

 顕現して早々に、簡潔に言えば働きたくないと言った明石国行に対して主である女はそう、と頷いただけだった。明石国行の言い分を聞き遂げたといいたげなその返事に、隣で鶴丸国永が笑い、近侍である蜻蛉切が少しため息を吐きたそうな顔をしていたのを覚えている。
 明石国行の言った意味を分かっていなかった訳でもなかろうに、聞いていなかった訳でもなかろうに、別段明石国行に割り振られる仕事が少なくなる訳ではなかった。同じ来派である二振りは少ない方だ、と苦い顔をしていたが。確かに言われてみれば遠征任務の方が多いような気がしたが、それでも働いていることには変わりない。
 と、言う不満は同じ刀派である二振り以外には零したことはなかったのだが。
「明石殿は畑仕事が苦手ですかな」
やわらかい声にぎくっとしたのは何故だったのだろう。
「いえ、苦手といいますか…」
何かをするのが苦手だった。それがちかしいものではないもののためとなるのならば尚更。自らを呼び起こした主に愛着がない訳ではない。刀剣男士は自らを呼び起こした主に一定の念を持つ。それは、明石国行の中にもある。あるが、それでも主は主でしかなく、ちかしいものではなかった。
 それをあの二振りは言葉にせずとも察していたようだったが、この生真面目が服を着て歩いているような印象のものに言って伝わるものだろうか。
「私は明石殿ではありませんから、今から独り言を言いますが」
「ん?」
「わりと、どうにでもなるものです」
「はい?」
 思わず顔を上げた。
「私は少し、他の領域に踏み込みすぎるのだと主に言われたことがあります」
苦言を呈された訳ではありませんよ、と付け足されるのは彼なりに主を思っているからか。
「それが原因で主にご迷惑を掛けたこともあります。ありますが、主は自覚をして気を付けるようにとは言いましたが、直すようにとは言いませんでした」
「はあ…」
何の話をされているのかは分からないが、とりあえず頷いておく。
「一度、聞いたことがあります。どうして私を刀解なさらないのかと」
「あんさん、自分がレアっちゅー分類なの、理解してはります?」
「ああ、それは理解しています。ですが、主は鍛刀運とでも言えば良いんでしょうか、そういうものが高くてですね…。霊力はあの通りですが。保管庫には私ではない一期一振が多くいるのです。政府から渡される日課や、今いる刀剣男士の強化のためにそれらは保管されているのですが…まあ、そういう訳で、私がいなくなったとしても次の一期一振を喚ぶのに支障はなかったのです」
その説明に、とりあえずはなるほど、と頷いた。既に代わりが確保されているのなら、レアであろうと一期一振の言い分は理解出来なくもない。
 明石国行だとて。
 自分以外の明石国行がいるのならば、彼が生きやすく人の身を得ることを願って刀解を申し出るかもしれない。
「主は少し、眉を潜めるだけでしたが、隣にいた鶴丸殿には大笑いをされまして」
「…ああ、なんかずっと主と一緒にいてはるなあ、鶴丸はん」
「そのくせ近侍にはなりたがらないそうですがね」
くすくすと笑う一期一振に、続きを、と視線を投げる。
「鶴丸殿がおっしゃるには、主はとても負けず嫌いでいらっしゃるのだと」
「まけずぎらい」
それがどう関係してくるのだろう。
「自分の鍛刀した刀がどんなものであろうと、それを御しきれないのであれば自らの力量不足と捉えるそうですよ」
「………そりゃあ、また」
えらい難儀な。
「それを聞いた主はもっと言い方があるだろうとため息を吐いておられましたが、訂正はされませんでした。そして私に向き直って、人の身で息をすることが辛いのでないのならば、私の元にいてくれと頭を下げられました」
「………主はん、そういうことするんやね」
「されますよ。感情の起伏は緩やかな方ではありますが、こちらを慮ることは忘れない方です」
「………で、何の話でしたっけ」
「私の独り言です」
別に、だから何という話ではないのですよ、と一期一振は笑う。
「心を起点にしている故、ままならぬことはありましょう。しかし、我らは孤独ではないのですよ」
独り言は終わりです、と一期一振は立ち上がった。
「このあたりの草むしりは大方済みました。私はあちらを見てきますね」
「はい」
「明石殿は先に休憩をとっていてください。まだ秋の景趣になって間もないですから、残暑にも油断なりません」
「はあ…」
その背中を見送る。
「………お茶でももらって来ますか」
あれはただの独り言で、確かに明石国行の抱えるものには掠りもしない話ではあったのだが。
―――どうにでもなるものです。
あの穏やかで生真面目な顔からそんな言葉が飛び出したことがなんだか妙に可笑しくて、あと少し、人の身に下りた齟齬と付き合ってやっても良いと、そんなことを思ったのだった。



薄い苔踏みつつ行けば秋の日の桜並木も尽きて空だけ / ひぐらしひなつ

***




底に沈めた筈の嘘 

 胸が鳴るのだ、と明石国行が零した時、愛染国俊はとても驚いた。この本丸にやってきた明石国行は、愛染国俊がぼんやりと知っている彼よりもずっと、誰かのために何かをするということが苦手だったのだ。つまるところ、触れ合うことが苦手だった。一度身内認定をした蛍丸や愛染国俊などは大丈夫なようだったが、そんな彼が突然四十以上も身内ではない何かのいる場所に来たことで戸惑うのは無理からぬことだった。
 そんなものを感じ取っていたからこそ、主にも報告をあげ、無理をさせないようにして欲しいと頼んだのだが、どうしてかその場にいた一期一振がそれなら一度私に任せていただけませんか、と言ったので保留になったのだ。
「何か案があるか?」
「実のところ、特にこれと言っては」
「では、何故」
「何故…でしょうね」
一期一振は曖昧に笑う。
「私にもよく分からんのです。ですが、このまま放っておくのも、何か…そうですね、落ち着かぬのです」
その言い分に今日も今日とて主の隣にいた鶴丸国永はなるほど、という顔をして、良いんじゃないか、と口添えをした。
 そうしてその後、もしも何かあったら相応の罰を与えると言って、一期一振は送り出されたのだ。
 その明石国行が、胸が鳴るのだと零している。そうして初めて愛染国俊は一期一振の思惑がどうだったのか知った。
「国俊は、これが何なのか、知っとる?」
知っている、知っている、知っている。
「―――」
「国俊?」
だけど。
「…さあ、オレにはよく分かんねーや。あんまり変なら主さんのとこいくか? ついてってやるけど」
「んんー…そこまでのモンとは、思えんし、別に良えわ」
「そっか。…あ、そろそろ蛍帰って来る時間だ」
「もうそんな時間か。ほんなら、さて、行きましょうかね」
「おう!」
 あと少しくらいは、やっとのことでやってきたこの保護者を、蛍丸と二振り、独占していたかった。



イトシイヒトヘ
http://nanos.jp/zelp/

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ハーブについて(説明は最後まで) 

 誰にもらったのですか、と問う一期一振の目が笑っていないので明石国行は流石に背筋を伸ばした。
「くれたのは、骨喰はんですけど…」
「骨喰が?」
「なんか、雑誌のおまけについてた言うてました」
「ああ、付録…」
「蛍丸がわりと、こういうん好きみたいで、骨喰はんはその、育てて見せてやったらどう、って勧めてくれた、ん、です…けど…」
何がいけなかったのか、と明石国行は思う。一つも嘘は言っていないし、この本丸にそういった日常で嘘を吐く刀剣男士がいるようには思えなかったし。
「ええと、ですね」
「はい。なんか、だめでしたか」
「先に言いますが、誰が悪いという訳ではないんですけどね」
 そうして明石国行は、今しがた植えようとしていた種がどういうものであるかの説明を受けたのだ。
「育てるには、畑や庭ではいかんのですよ。プランターが納屋にあったはずですから、それを借りましょう」
「納屋にそんなもんが。一期はん、ありがとうございます」
「どういたしまして。私も手伝います」
「ええ、それは流石に」
悪いですよ、と遮ろうとした言葉が逆に笑顔で遮られる。
「迷惑でないのであれば、手伝わせてください」
「え、いや、迷惑なんてこと、ありませんけど」
「なら、いいでしょう?」
「………はい」



もう一度 わたしを見たまま 微笑んで それですべてを ちゃらにしましょう? / 笛芽

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美しいものをどうか貴方にも見て欲しい 

 庭先で見つけたのは見慣れた背中だった。自分が手を挙げたその理由には既に思い当たっていたが、無視し続けているのが現状である。
「明石殿?」
きっと明石国行にとってはことにつけてやって来る世話焼き程度にしか思われていないのだろう。気付かないでいれば良い、気付いても黙っていれば良い。明石国行はそういった感情の機微には疎いように見えた。だから、立候補したにも関わらずやはり無理でしたと辞退するような羽目にはならないで済んでいる。
「…ああ、一期はん」
「何をしておいでで?」
「魚、見てたんですわ」
「魚」
ほらあすこ、と明石国行は指をさす。
「一期はんはもう知っとると思いますけど、あの、白い子」
その先には確かに白い鯉がいた。
「きれいやなって思うて、でもちょっと生きるの大変なんかな、とかも思って、でもやっぱりきれいやなって思ったら、なんか、猛烈に、一期はんに知らせたくなって」
 少しの沈黙。
「…でももう知っとるやろと思って、ぼんやり此処で見てたわけです」
「…実は私、今知りました」
「嘘吐かんでも良えですよ」
「本当です」
本当だった。
「私は畑当番ばかりで、あまり中庭に来ることはないのですよ」
「………そう、ですか」
 白い魚は悠々と泳いでいた。
 その自由さを指差す明石国行が、とても眩しく見えた。



飛行機の翼の上で踊ったら目がつぶれそう真夜中の虹 / 穂村弘

***




永遠の孤独 

 このままで良いと思っていた。このままで、同派の二振りとだけ話せれば。コミュニケーションなんて進んでとるものではない。戦場に出るのならばいざ知らず、それ以上の日常を踏み込ませるなど。
 会話は研ぎ師のようなものだ、と蛍丸は呟いていた。コミュニケーションもまた然り。それをしなければ心はどんどん錆びていく。しかしながら明石国行はそれでも良いと思った。折角人の身をもって出会えた二振りだったけれども、それだけで満足してしまっていた。
―――このまま、眠ることが出来れば。
 そんな扉を叩くものが現れるのは、きっと、もう、すぐ。



開くべきドアを持たざる鍵たちが静かに錆びてゆく金曜日 / 山本左足

***




具現化した妄想に警鐘音 

 現実で目が開けられるようにと瞼に力を込めたのは今が夢だと判断したからだ。はっと開いた目は暗い天井を映していて、ああ、起きることが出来た、と息を吐く。こういう時、一振りにつき一部屋与えられていてよかった、と思う、もしも同室のものがいたのなら、一期一振はこの失態を晒すことになっていた。
 夢の中で、一期一振は明石国行といた。その距離は近く、指先は誘うように蠢いており、いつも触れているものよりもずっと細かった。濡れた瞳は一期一振を釘付けにし、自分の喉が鳴るのを聞いた。
 けれども違うのだ。明石国行は一期一振と同じく刀剣男士であるし、確かに体格は少々頼りないものがあれどそれでも人間と比べればその差は一目瞭然だ。
 なのに、自分は、そんな夢など。
 それだけならまだマシだった。一期一振が一番に許せないのは。
―――もっと貴方が欲しくなる。
すべて分かっているはずなのにそんなことを思う、自分自身だった。



ストレーガの憂鬱 @strega_odai

***




この恋だけは譲れない 

 本気なのですか。
 秋田藤四郎の部屋に呼び出されたと思ったら其処には粟田口派が大集合していた。一期一振はその真ん中に座らされ、真面目な話ですから嘘偽りなく答えていただきます、と部屋の主である秋田藤四郎に言われた。
「本気、とは」
これは惚けるつもりはなく、本心から分からないからこその疑問だった。腹芸ならば短刀である弟たちの方が何枚もうわ手だろう、本当に分かっていないようです、と五虎退の声がした。幾重ものため息が続く。一体一期一振は何にこんなにも失望されているのだろう。
「前の主の影響でしょうか…」
それは一期一振の台詞のはずだったが。
 鳴狐、鯰尾藤四郎、骨喰藤四郎は一期一振が逃げ出さないように守りを固める役らしかった。この問答には参加しないらしい。しかし乗り気でないという訳でもなく、逃げる隙は見当たらない。言った方が良いんじゃねえか? 話進まねえし、というのは厚藤四郎だ。本当に、一体、何のことなのだろう。
「明石さんのことです!」
「明石殿が…どうかしたかい?」
「いち兄は明石さんがこの本丸に馴染めるように世話係―――便宜上世話係とします、世話係を仰せつかったと、知らないのはご本人くらいなものです」
「それは…まあ、そうだね。私は間違ったかな?」
「そうではありません! ああ! もう!」
いつもは大人しい秋田藤四郎が此処まで兄である一期一振に向かって声を荒げるなど、あまりない。一期一振は何か本当にまずいことをやらかしたのではないか。冷や汗が落ちる。周りを見れば皆一様に項垂れている。
「秋田、私は本当に分からないんだ…明石殿のことで、私は何か失敗をしてしまったのだろうか? それなら主に私から報告するから―――」
「そうではありません!!」
 だんっと畳が叩かれる。
「いち兄は本当にご自覚がないのですか!」
「自覚…?」
「いち兄が! 明石さんを! 好きだと言う!!」
 その空気を表すのに、ぽかーん≠ニいう言葉以上に正しいオノマトペを知らなかった。
「わ、わたしが…?」
聞き返してから、はっと我に返る。
「いや、私は明石殿のことが好きだよ。自分で世話係に立候補するくらいはね」
「そうではありません!」
この台詞も三回目だ。
「好きというのは、恋情の意味です。愛しているのだと言っているのです。いち兄、本当にそのつもりがないのですか? 自覚云々の話ではないのです、本当に、そのつもりがなく、明石さんに接しているのですか?」
 思い返してみると確かに距離が近かったように思う。そういえば先日は頬に触れたような気もする。いやそれは頬に泥がついていたからで、そんなのは弟たちにも同様にやるだろう。勿論、相手が主であっても変わらない。…はずだ。流石に見ていられなくなったのか、乱藤四郎が秋田藤四郎の後ろから声を掛ける。この手の話題ではいのいちに声をあげると思っていたのに、そうだそれも違和感だった。
 そういえば明石国行の世話係に立候補してからの数週間は、やたらと乱藤四郎が甘えてくれたような気がする。もしかしてこの件は完全に彼の手に負えないものになっているのだろうか。
「いち兄、あのね。ボクたち心配してるんだよ。いち兄もだけど、明石さんってあんまり誰かとコミュニケーションとるの、得意じゃないでしょ。出来ない、とかじゃなくて…あんまりすると、疲れる、みたいな」
「そうだね」
「だから、いち兄が自覚のないまま距離を詰めたら、もっと疲れちゃうんじゃないかって、そう思ったんだよ」
「それは…すまない。確かに乱の言う通りだ」
「いち兄がね、違うっていうんなら、明石さんのことが恋愛の意味で好きなんじゃないんなら、これから行動を改らたら良いと思うんだけど―――」
乱藤四郎を見据える。
「―――そうじゃ、ないみたいだね」
「ああ」
 全員が長く、ながくため息を吐いた。
「協力、というのは出来かねます。これは粟田口一同で話し合って決めたことです」
その一同から一期一振は思い切り省かれていたのだが、まあ当人であるので仕方がない。
「でも、いち兄」
 にこっと秋田藤四郎が笑う。
「僕たちはみんな、いち兄を応援していますよ」



GHQ!! @GHQkitakubu

***




これは過ちでしょうか 

 どくどくと胸が煩い。伸ばされた指先に触れることが、ああ、もし許されるのであれば。
「…明石殿は」
堪えて声を出す。
「あまり、そういったことは得意ではないのでは?」
無理をしなくて良い、と言ったつもりだった。そしてそれは確かに彼に伝わっていた。
 なのに。
「ああ、ええ、そうなんですが…」
困ったように下がる眉。そんな顔をさせたいのではない。彼には、少しでもこの世界のことを知って、出来るなら笑っていて欲しいのに。
「一期はんなら大丈夫な気ぃして」
すんません、と引っ込められた指先に、何を思ったのか再確認するまでもなかった。



(いいえ! それは私の決めること!)



間違ったことをしている時 いろんなところで 警告のベルが鳴る
ベルの音は 最初かすかで遠く やがて大きくなっていく
(銀色夏生)



20170321