それは、妹との何気ない会話から始まった…。
「口が悪いよ!」
作者が堪りかねて叫んだ。
妹の口の悪さは酷い。作者より酷い。(嘘つけ!by妹)
「なにさ!アンタだって悪いじゃん!!」
妹は負けじと言い返す。
しばらく言い合いが続いた後、妹は突然黙り込んだ。
どうしたのかな、と少しだけ心配になる。
「………」
そこで何を思ったのか、妹は呟いた。
(何せ、彼女の脳回路は姉である作者でも理解しかねる)
「………私のことは、ハク様と呼べ」
………………は?
何でいきなり千と千尋の神隠しにワープすんですか?
我が妹ながら訳不明…。
と、思いつつ、作者も意味不明な脳回路してるわけで。
「私のことは、ハク様と呼べ」
何故か、繰り返した。
別にここまでは普通(これが普通な辺り、かなりヤバイ)の会話である。
次の妹の一言で、作者の脳回路は明明後日の方向へ回り出す。
「私のことは、セン様と呼べ」
………………は?
さっきと同じことが頭に浮かんだ。
ハクとセン(千尋)の立場が入れ替わった…?
黙ってしまった作者を、怒ったと勘違いしたのか、
「ごめんなさい!ちょっとふざけたかっただけ!!」
妹は慌てて謝ってきた。
「いや…怒ってないよ?でも…うん、いけるかも」
僕はニンマリと笑う。
ハクとセンの立場が逆転した、白と琥珀の神隠し。
ストーリー(っても、台詞だけ)が脳回路を走り出す。
「よし!作ろう!!」
そんなこんなで、白と琥珀の神隠しは幕を開けた…。
と思われた、が。
数年間忘れ去られて、もう管理人のPCにデータが残っているだけで、
妹の脳内からは綺麗さっぱり消え失せているものと思っていた。
しかし、ある冬の日、こたつで突然妹は、
「ねー白と琥珀の神隠しって、どうなったの?」
覚えていました。
「PCにデータはあるけど」
「読みたい」
まさかの展開。
という訳で、数年ぶりに表に出てきました白と琥珀の神隠し。
はじまりはじまり。
20090421