部室に入った瞬間いつもと違う空気を感じ取って、山崎は一瞬だけ息を詰めた。 不自然でないレベルでぐるりと辺りを見回すと、 その違和感は瀬戸の方から流れてきているらしい。 今度は何なのだろう、とそれはただの好奇心だった。 瀬戸ならば違和感如きにどうにかこうにかなるようなことはないだろう。 原ではあるまいし。 そうしていそいそと覗き込んでみて、その指に押さえつけられている、 ひどく不機嫌そうな顔をした小さなおっさんを発見したのである。 (押さえつける、指、いつもと違う) 診断メーカー