うずまるほね 逃げるという意識は恐らく、 てんでまったくこれっぽっちも古橋の中にはないのだろうと山崎は思う。 古橋はこの場所を自分が選び取ったと思っている。 彼の叔父の作ったこの檻の中で、優しい思い出に溺れることを。 いつかそうして溺死することを。 それが、 うつくしい、なんて。 (逃げる、意識、優しく) 診断メーカー