僅かに胸の辺りを撫でるような、そんな優しい違和感が古橋にはあった。 物心ついた頃から感じていたもの。 古橋を苛むこともなく、ただ其処にあるのが当たり前のような違和感。 それが山崎によるものであるとは分かっている。 しかし、それはいつになっても痛みにはならないのだ。 主である古橋を乱すことはどんな罪よりも重いとでもいうように、 山崎はその思いを形にはしない。 それが少し寂しい、だ、なんて。 (乱す、痛み、僅かに) 診断メーカー