寂寞:山古



僅かに胸の辺りを撫でるような、そんな優しい違和感が古橋にはあった。

物心ついた頃から感じていたもの。
古橋を苛むこともなく、ただ其処にあるのが当たり前のような違和感。

それが山崎によるものであるとは分かっている。
しかし、それはいつになっても痛みにはならないのだ。
主である古橋を乱すことはどんな罪よりも重いとでもいうように、
山崎はその思いを形にはしない。

それが少し寂しい、だ、なんて。



(乱す、痛み、僅かに) 診断メーカー
20140211