「山崎」 脇腹の辺りを走り抜けていった刺激に古橋はそっとその名を呼んだ。 「…わりぃ」 「別に、謝らなくても良い」 痛かった訳ではないのだから、そう目を伏せる。 山崎から齎されるものはいつだって温かいのに、 何故かどうして、この微妙な距離だけは冷たく感じる。 肌寒いような、そんな不安を具現化したような。 絶対的なものが二人を繋いでいるようでいて、 それはいつ失くなっても可笑しくないとそう言われているような、そんな気がするのだ。 (繋ぐ、刺激、冷たく) 診断メーカー