続・ソファー上の攻防:ロゥいず



「ろ、ロゥくん」
『駄目です、もう無理です、限界です』
仕事場のソファにその小さな身体を縫い付けた状態で言う。
『人の所為にするのは嫌ですが、あれだけ言ってもまだ無防備な姿を晒す貴方が悪いです。
犯罪者になるのは嫌なので出来たら同意が得られると嬉しいです。
まぁ既に死んでいるので関係ないとは思いますが』
「イヤイヤイヤ発言が物騒過ぎるヨ!?」
『物騒でも何でも良いです、抱きたいです、いずみさん』
「ストレート過ぎなイ!?」
『貴方には回りくどい言い方は効かないと学習しましたので』
じっと見つめる。
『抵抗しないんですか?』
うっと言葉を詰まらせて視線を泳がせる子供に、ため息を吐いた。
『そういう反応は狡いです。…期待するじゃないですか』
「き、期待…?」
『はい』
ぐ、と距離を縮める。
『まぁ、嫌われてはいないと思っていますよ』
そして、優しくキスを落とした。



「ン、やぁ、ろ、く、」
『いずみさん、可愛いです』
しなる細い喉に接吻ける。
『感覚は年相応なんですね、安心しました』
「ひゃ、ヤァ…ッ」
『此処良いんですね』
くちゅりと立つ音が余計、この人の羞恥を煽っているのだろう。
いつもは不安になる程青白い頬が、今はほんのりと赤く染まっている。
「も、ヤ…ァ」
涙に濡れた眸では、煽ることにしかならないと分かっていないのだろう。
『駄目です、やめません』
何も考えずに欲望のままに襲いたいのをぐっと堪える。
出来ることなら優しくしたい。
保証は出来ないが。
「ア、や、ダメ、ひぁっ」
『駄目じゃないでしょう?』
耳を舐め上げればびくりと震える。
ああ、可愛すぎる。
一際高い声をあげてからぐったりとした脚を広げた。
「ヤ…」
『無理です、やめられません。
いずみさんナメてました、可愛すぎます。
酷くしたいのを堪えてるだけでも褒めてください』
自分でもとんでもないことを口走っていることを実感しながらそこに宛がう。
『…痛かったら、言ってください、ね』
そして、そっと推し進めた。

手を握ったり頭を撫でたり、キスを落としたりして痛がるその人を落ち着かせてやる。
『…いずみさん、入りましたよ』
優しく髪を撫でた。
まだ痛みがあるのかぼろぼろと涙を流しているのをあやしてやる。
『すみません、痛くしてしまって』
「…痛ク、しないっテ、」
『すみません』
涙が治まるのを待って少しずつ動かしていく。
「ヤ、は…っ」
『いずみさんのナカ、狭いです。きゅうきゅう締め付けてきます』
「そんなこと、言わないデ…ッ」
『気持ち良いです。いずみさんは?』
長い時間快感に晒されて、きっと頭の中ももうぐちゃぐちゃなのだろう。
『いずみさんは気持ち良くないんですか?』
耳元で低く問う。
「…ち、イ」
小さな言葉も聞き逃さなかった。
そして、それが最後の理性を崩壊させた。



「…痛イ」
『すみません』
布団に包まって拗ねているのごと抱き締める。
『今度からはもっと慣らします』
「イヤ、今度トカ」
『ないんですか?』
「ないヨ」
『嫌です』
じとりとした視線が布団ごしに向けられるのを感じた。
『駄目です、耐えられません。…嫌いになりましたか?』
狡いと分かっていてこの言葉を選ぶ。
「嫌いにハ…なってなイ」
ああやっぱり、この人はあまりに甘い。
『良かったです。嫌われたくはありませんから』
その甘さにつけ込んででも、この人が欲しいなんて、私も欲深になったものだ。





20121018