あまりに無防備すぎやしないか。
ソファー上の攻防:ロゥいず
ロゥ・トゥウェルヴはため息を吐いた。
その原因は自分を拾い上げた恩人にして上司めいた立場にある小さな子供の姿をした人についてだ。
向かっていた書類が一段落したのかのびをしている。
能力的にも人間性も、とりあえずロゥが見ている分には問題はない。
『いずみさん、終わりましたか?』
「ウン、終わったヨー」
へにゃりと笑顔を向けられる。
問題があるとしたら、この無防備さである。
子供の姿をしてはいるが、実年齢はそうでないことは知っている。
だからなのか、この人を想うのを止められない。
『いずみさん』
「なーニ、う、わ」
抱き上げる。
「ロゥくん…?」
そのままソファーに座って、抱き締めた。
『貴方は無防備すぎます』
「そんなこと言われてモ、僕子供だシ」
『世の中にはロリコンと呼ばれる人がいることを知った方が良いです』
平均より温度の低い身体に、自分の体温が移って行くのを感じる。
「例えばロゥくんトカ?」
『分かってるじゃないですか』
この人が強いことも知っている。
しかしそれは殆ど速度に頼ったものであり、純粋な力比べではこの人は弱い。
そして優しすぎる。
今だって的確に痛みを感じる場所に打撃を加えれば逃げられるのに、この人はそれをしない。
『私は幼女に欲情する趣味はありませんが、貴方は別です。
隙あらば襲って啼かせてぐちゃぐちゃに犯してやりたいと思っています』
「怖いんだケド」
『男なんてこんなもんだとまでは言うつもりはありませんが、欲情した男なんてこんなもんです』
それでも尚逃げる素振りを見せない子供に苛立ち、ぐい、と上を向かせる。
「エ、ロゥく、」
驚いたように名前を呼ばれるもそれさえ遮る。
見開かれた紅い眸が見えた、いつもは見れない分、綺麗に感じる。
「ン、むぅ、」
薄い唇を喰らうように犯せば、苦しそうに酸素を求める。
その瞬間を逃さず口内に侵入して、逃げようとする舌を絡める。
「ふぁっ、ン、」
細い腕が抵抗の色を失くし、苦しさから縋り付いて来る頃、やっと唇を解放した。
端から溢れ出た唾液を舐めとってやる。
何処かとろんとした表情に、これ以上のことをしそうになって思い留まる。
『これで分かりましたか?』
頭を撫でてやる。
キッと睨まれるが、目が潤んでいるのを差し引いても鋭さがない。
『…あんまりそういう顔をしないでください。理性が粉々になります』
「僕まダ九歳なノニ…」
『それは見た目の話でしょう。
私と六歳差ですよね?充分許容範囲内です』
再度抱き締める。
顔を見ていられない。
『貴方は外見年齢に拘りすぎなんですよ。
恋は盲目なんです、それくらい飛び越えてしまえます』
「…腰、抜けタ」
不機嫌そうに呟くその人を放すまいと更に力を込める。
『もう一度して良いですか?』
「…ダ、」
否定の言葉が紡がれる前に、今度は優しく接吻けた。
20121018