執筆日不明 / 旧拍手す き ま そこにはキラキラ光る、破片がちらばっていました。 「痛い、でしょう?」 少女は笑います。 少年は自分の胸に手をあてて、じっと、考え込んでいました。 「それをはめ直せば、痛みは消える」 少女は笑いながら、破片を拾いました。 「それは心だから。 すきまが出来ていて、痛いでしょう?」 少年は頷いて、少女から破片を受け取りました。 パチン パチン はめていきます。 パチン 最後のがはまった時。 「それは、あなたの心の破片じゃないけれど」 少女は、本当に楽しそうに笑いました。