執筆日不明オトナとコドモ 「ごめんね」 笑ったまま謝った貴方。 「コドモとは、付き合う気ないんだ」 やわらかい笑顔が、余計に私の胸に突き刺さる。 「そう。…言えただけで、良いの」 本当はそんなんじゃない。 だけど、そうでも言わなければ。 「聞いてくれて、ありがと」 その場で、崩れてしまいそうだったから。 「コドモか…」 アタシは一人呟いた。 十七歳のアタシ。 二十一歳のカレ。 何が違うのだろう。 オトナとコドモ。 どうやったら、オトナになれる? どうやったら、歳の差を埋められた? アタシは考える。 お酒飲めたらオトナ? 煙草吸えたらオトナ? 目が熱い。 喉が痛い。 苦し紛れに口にしたお酒は、 「………ッ」 ぽたり アタシの喉に、凍みただけだった。