おなかいっぱいになりたい



指先から先は知らない人



ツルツルになって消えているキーボード表記など気にならない。
この暗い部屋で、オンラインで魔女になりきって、それだけのために表記など要らない。
指が、指がすべて覚えている。指から、魔女になっていくのだ。



ツルツル、魔女、オンライン



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消火器のきかない炎



女子高生が炎上している。それだけ聞くとまたバカッターかと思うわけだが。
教師をして早十年。本当教室で燃え盛ることをする女子高生を見るなんて、思わなかった。



炎、教師、女子高生



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隊長は子供に怖がられる



すべてのぬいぐるみからすね毛を駆逐せよ。
討伐部隊に引き立てられたと思ったら、最初の任務がそれで。
「子供たちの夢を守るんだよ、良い仕事だろ」
「隊長そんなおっかない顔で子供の夢とか言わんでもらえます？」



討伐、ぬいぐるみ、すね毛



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明日は何を食べようか



仮想世界は夏休みと共にやって来る。
同級生の岡田を殺した僕の非日常は、一学期の成績表をもらった、その日から始まったのだった。



岡田、仮想世界、夏休み



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「まぁ、俺のことなんですけど」



伝説の鈴木さんというひとを知っているだろうか。まぁ有名な話だ、ぐぐってくれ。
この会社にも、似たような男の話があった。存在が伝説、そんなふうに噂される、男が。



伝説、存在、男



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朝ごはんにはペペロンチーノを

　だんだだんと火山から溶岩が流れ出てくる。ヨーグルトみたいな白い溶岩だ。
この中に幾多の生命が含まれている、そう思うとぞっとした。
それが恋愛最盛期、一番心に残っている光景。



ヨーグルト、火山、最盛期



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おなかいっぱいになりたい



戦火というのは美味しいものだ、と少年は舌なめずりをする。
魔法使いの原動力が人間の絶望や憤怒、つまりそういうものだと知っている者は少ないだろう。
だからこそ、こうして戦争への加担を求められるのだろうが。
「まぁ、くいっぱぐれない程度にはやりますかー」

飢えないのなら、なんでも。



美味しい、戦火、魔法使い



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ラブコメは始まらない



ランニング姿の化粧っ気のない巨人のことをどう思うだろうか。
「誰が巨人だって？　このドグサレチビ」
「おれの目の前にいるひとですかねええ」
ひょいとつまみ上げられる、それに抵抗する術はまだ、ない。



ランニング、巨人、化粧



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大富豪大貧民



有限なものなんてない、とみんな分かっているのに資産やら何やらを溜め込むのはどうしてだろう。
無意識のうちに、自分の生きていた証を残しておきたいとでも思うのだろうか。



有限、無意識、資産



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さあほらさよならを言いなさい



研究というのは挫折の繰り返しだ。ミノタウロスの残骸を見て僕はため息を吐いた。
神話生物を作ろうというのはなかなか成功しない。
ゴミ箱にそれを突っ込んだら、檻から出てきた角の生えたマントヒヒが拾って食っていた。
お前だけは完成してよかったよ。



ミノタウロス、ゴミ箱、マントヒヒ






ライトレ