座敷わらしとかそういう類のアレ 遊園地に行ったのなんて本当に小さい頃だ。ずっと友達と手を繋いで、いろんな乗り物に乗って。 「でもどれだけ思い出そうとしてもその友達のこと思い出せないんだよなー」 「大和さん本当に何にでも好かれるんですね」 * 遊園地、友達、乗り物 *** ギリギリハイドアンドシーク 事故現場の警察の色が、夕暮れになると変わることがあった。小さい頃は不思議だなぁと、それくらいにしか思わなかったそれを最強の後輩に聞いてみれば。 「人じゃないものが混じるからですよ」 何でもないことのように。 「お迎えと、それとついでに仲間探しです」 気付かれなくてよかったですね、と彼女は言った。 * 警察、事故現場、夕暮れ *** 財布激ヤセ 部屋のまくらが一つ多い。残念ながらまだ算数が出来なくなるほど耄碌してはいない。仕方なく携帯を取り出す。 『ちょっとー私は二十四時間営業じゃないんですけどー』 「今度ケーキバイキング奢るから」 『約束ですよ』 * 部屋、算数、まくら *** 死んでいた 公衆トイレに寄ったらいけないですよ、深夜のコンビニ店員はそう言った。なんとなく覚えていたことだったけれど、怠惰の末に酔っ払って見つけた其処は楽園に見えた。そうして入ったところで、久々に見たどろどろはひどいもので。 「何で人の言うこと聞かないんです」 件の店員が助けに来てくれなければ、きっと。 * 店員、公衆トイレ、怠惰の *** 森を増やそう このままだと十年後の森にはカブトムシがいないらしい。 「それ、何処で知ったの?」 「………何かの論文だったカナー」 実は未来視の出来る後輩に聞いたなんて言えない。 *** |